Seminar
セミナー情報詳細
- 終了
解剖学に基づいた肩関節の理学療法
〜拘縮肩と腱板損傷を中心に〜
講師:小野志操 先生
日程
時間
1日目:9:00〜17:00
2日目:9:00〜16:00
参加費
¥25,000
お支払いは銀行振込みとなります。
お申込み後、返信メールの振込先へ期日までお振込みください。
定員
20名(先着順)
会場
リライフ美咲 【〒999-3123 山形県上山市美咲町1丁目 3番25号】
セミナー概要
講師プロフィール
小野志操 先生(運動器機能医科学インスティチュート 理学療法士)
1999年理学療法士免許取得
2010年修士(健康科学:畿央大学)
2010年運動器専門理学療法士、スポーツ専門理学療法士
2022年整形外科リハビリテーション学会AAA
なか整形外科京都西院リハビリテーションクリニック 顧問
多根総合病院整形外科付理学療法士
<専⾨>
運動器リハビリテーション、スポーツリハビリテーション
<所属学会・研究会>
⽇本運動器理学療法⼠学会(専⾨会員 A)
⽇本スポーツ理学療法⼠学会(専⾨会員 A)
⽇本肩関節学会(準会員)
⽇本膝関節学会(準会員)
⽇本股関節学会(準会員)
⽇本整形外科超⾳波学会(準会員)
⽇本⼈⼯関節学会(正会員)
⽇本臨床スポーツ医学会(準会員)
日本スポーツ整形外科学会(準会員)
整形外科リハビリテーション学会(理事)
理学療法科学学会(正会員)
関⻄肩コラボレーションミーティング(世話⼈)
<査読委員>
整形外科リハビリテーション学会誌
<海外での講演>
1. KKCM Shoulder Arthroscopy & Arthroplasty Course, Bangkok, Thailand, Feb 2023
2. KKCM Shoulder Arthroscopy & Arthroplasty Course, Bangkok, Thailand, Feb 2019
3. The Combined Conference of HAS-ASSA-APOA Sports Medicine Group, HoChiMinh,Vietnam, May 2017
<国内での講演>
1. 第 57 回日本理学療法学術研修大会in富山(オンライン)2022
2. 中四国 肩関節リハビリテーションプログラム(オンライン)2021
3. 整形外科リハビリテーション学会東京⽀部主催股関節シンポジウム 2020
4. 第 15 回⽇本股関節鏡研究会パネルディスカッション 2019
5. 第 45 回⽇本整形外科スポーツ医学会パネルディスカッション 2019
ほか多数
<国際学会での発表>
1. The 2nd Annual Congress of Asia Society of Hip Arthroscopy & Preservation 2020
2. The3rd Asia-Pacific Knee, Arthroscopy and Sports Medicine Society (APKASS) 2016
3. The 5th International Congress of Shoulder and Elbow Therapist 2016
4. International Society for Hip Arthroscopy 2015
5. The 27th Annual Congress of the International Society for Technology in Arthroplasty 2014
6. The 8th Combined Meeting of Orthopaedic Research Societies 2013
ほか多数
<論⽂>
1. ⼩野志操他 ⿏径部痛症候群に対する理学療法診断の進め⽅ 理学療法 Vol.37(8) 2020
2. ⼩野志操他 Inguinal disruption に対する運動療法の効果ー保存療法で症状が改善した 3 例のサッカー選⼿に⾏った評価と治療ー 整外科リハ会誌 2019
3. ⼩野志操 Femoroacetabular Impingement に対する評価と治療 理学療法ジャーナル Vol.53(2) 2019
4. ⼩野志操他 肩峰下インピンジメントに対する術後リハビリテーション 臨床スポーツ医学 Vol.36(2) 2019
5. ⼩野志操 リバース型⼈⼯肩関節術後運動療法ーその評価と治療の実際ー 整外リハ会誌 2018
6. ⼩野志操 超⾳波画像診断装置の活⽤⽅法-超⾳波画像診断装置を⽤いた運動器リハビリテーションにおける評価と病態解釈 医療と検査機器・試薬 vol.41 no.2 2018
ほか多数
<著書・DVD>
1. 運動療法に必要な肩関節超⾳波解剖の観察と拘縮治療 ジャパンライム社[DVD]
2. 機能解剖学に基づいた⼈⼯膝関節全置換術後の運動療法 ジャパンライム社[DVD]
3. アスリートにおける股関節痛・⿏径部痛の評価と治療 ジャパンライム社[DVD]
4. 機能解剖学に基づいた腰痛の評価と治療 ジャパンライム社[DVD]
5. 整形外科運動療法ナビゲーション上肢 第 1 版 メジカルビュー社[分担]
6. 整形外科運動療法ナビゲーション下肢 第 2 版 メジカルビュー社[分担]
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以下:小野志操先生より
肩関節疾患は運動器リハビリテーションにおいて多く遭遇する疾患でありながら、最も治療が難しい関節疾患といえます。
その理由として、肩甲上腕関節では、肩甲骨臼蓋関節面に対して大きな上腕骨頭の関節面が接して構成されており、不安定な関節構造であるということと、その支点を多くの軟部組織により形成しているという点が挙げられます。
更に肩甲上腕関節に関連する筋の多くは肩甲骨より発生しており、その肩甲骨が肩甲胸郭関節という機能的関節を土台としている構造となっています。
つまり、そもそも肩関節とは不安定な構造の上に更に不安定な関節が連続しているということになります。
それゆえ、人体の中で最大の可動域を有する関節なわけですが、筋に加わる負荷が自ずと大きくなるという特徴を有し、複雑な運動性と動的安定性が求められる構造をしています。
このような肩関節治療をどうすればいいのか?
患者さんの多くが疼痛を訴える部位は第2肩関節と呼ばれる機能的関節とその周辺の軟部組織性疼痛です。
まずは、何をすれば、どこが、どのように、痛いのか?という疼痛発生機序を評価する必要があります。
そして、どうすれば痛みが軽減されるのか?という疼痛軽減操作を確認する必要があります。
その上で、この疼痛発生機序を理解するためには解剖学的視点とバイオメカニクス的視点の双方が必要となります。
どちらか一方だけではいけません。
そして疼痛発生のトリガーとなっている軟部組織を同定するための触診技術が必要不可欠となります。
トリガーとなる組織が同定出来れば、その組織と周辺組織の機能的・解剖学的構造を正常化させることで多くの場合、症状の改善へ導くことが出来ます。更に超音波画像診断装置を用いて、そこを可視化することで正常動態と異常な動態をより詳細に鑑別していくことが可能となります。
例えば、どの方向から、どのように、組織を誘導することがより効果的なのかを判断することが出来ます。
このような視点で肩関節疾患を診ていくことが本質的であり、効果的な治療へ繋がります。
今回のセミナーでは臨床での思考プロセスをこれら「解剖」と「技術」の両面から深堀りしてお伝えできればと考えています。
実技セミナーならではの臨床に直結する「技術」を学んで頂きます。
なお、VOICEではより実践的な知識を身につけるための練習としてグループディスカッション形式でのケーススタディを行います。
声に出して思考を整理することにより論理的な治療技術の構築を目指します。
🗣️自分達のアイデアを先生と共有し、新たな学びを発見しましょう✨